哲学相談(哲学カウンセリング)に関する資料

Last Update 2017.11.14

第1回哲学相談研究会(2017.5.20)資料

第3回哲学相談研究会(2017.11.11資料)

読書会レジュメ


論文・報告書など

名古屋哲学研究会『哲学と現代(19)

特集:哲学カウンセリングとは何か』

2003.9

【報告】ルー・マリノフ教授講演会「哲学プラクティスへの招待」 | Blog | University of Tokyo Center for Philosophy

2013年5月20日(月)、東京大学駒場アクティブラーニングスタジオ(KALS)にて、ルー・マリノフ氏による講演会が開かれた。マリノフ氏は、哲学カウンセリング・哲学コンサルティングといった実践の先駆者であり、現在ニューヨークを拠点に活躍している。今回は、特に哲学カウンセリングの実践を中心に、哲学プラクティスの全体を一望するお話をいただいた。あらゆる学問分野では、基礎分野と応用分野の2つが並立しているのに、なぜ哲学に限って、応用分野が存在しないのか。こんな問題提起から講演は始まった。「哲学プラクティス」とは、まさにこの応用分野を担うものである。哲学プラクティスの中には、子どもたちへの教育として行われるP4C(子どものための哲学)や、 大人が集まって行うソクラティックダイアローグ、街で開かれる哲学カフェ、など様々なものが含まれるが、マリノフ氏が特に実践しているのは、一対一での関わりを基本とする「哲学カウンセリング」と、企業などの集団を対象とする「哲学コンサルティング」である。カウンセリングにせよコンサルティングにせよ、特徴的なのは、クライアントの現実的な問題を短期的に解決に導くために、哲学が用いられるということだ。これは、深遠で答えが無いような問題に時間をかけて取り組み続ける、といった従来の哲学イメージとはかけ離れている。しかし、まさにここに、哲学が単なる趣味道楽にとどまらず、職業として成立する契機がある。言い換えれば、哲学は、研究者以外の人々にとって、単に閑暇における思索の喜びを与えるだけではなく、その現実の生をよりよいものへと変えていく力を持っているのだ。哲学カウンセリングの形式は、心理カウンセリングと似ている。カウンセラーはクライアントの話を聴き、その問題を解決するための援助をする。しかし、心理カウンセリングと異なるのは、カウンセラーが「クライアントはどのようなタイプの哲学者なのか」を見抜き、問題解決に有効と思われる哲学理論を提示するということだ。ここで提示される理論は、古今東西のあらゆる思想・哲学にわたっている。クライアントは、この提示された理論を手がかりに問題を捉え直すことで、みずから解決に至ることができる。マリノフ氏の言葉では、「クライアントが自分の判断を正当化し、自分の判断に基盤を与えるために、哲学の理論が役立つ」とのことであった。これは一見、哲学の様々な

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【報告】ピーター・ハーテロー氏講演・体験イベント | Blog | University of Tokyo Center for Philosophy

2013年5月9日・13日・18日、立教大学などにおいて、オランダのエラスムス哲学実践研究所のピーター・ハーテロー氏による講演と体験イベントが行われた。UTCPのイベントではないが、いずれの内容も、UTCPの上廣共生哲学寄付研究部門L3プロジェクト「Philosophy for Everyone(哲学をすべての人に)」ときわめて密接に関連し、興味深く珍しい実践の紹介があったため、この場でご報告させていただきたい。哲学コンサルテーションのワークショップ 5月9日には、立教大学池袋キャンパスにて、哲学コンサルテーション(哲学カウンセリングとも呼ばれる)のワークショップが開催された。前半では、ハーテロー氏による哲学コンサルテーションの概説があった。哲学コンサルテーションは、哲学者と依頼者との1対1の対話で、1980年代にドイツのG・B・アヘンバッハによって創始された。現在では、オランダ、フランス、アメリカなどで、多様な進化を遂げている。ハーテロー氏がビデオを使って紹介したのは、フランスのO・ブルニフィエ氏によるコンサルテーションと、アメリカのR・ラハヴ氏によるコンサルテーションだった。(ラハヴ氏は、東京大学でも複数回ワークショップを行っていただいたマリノフ氏の一派に属する実践者である。)ブルニフィエ氏のコンサルテーションは、ハーテロー氏の言葉では「ラディカル」かつ「アグレッシブ」で、哲学者が依頼者に対し、質問に答えるよう粘り強く迫っていくような対話である。対して、ラハヴ氏によるコンサルテーションは、依頼者に自分のことを自由に話させる形式をとっていた。ハーテロー氏によれば、哲学コンサルテーションの分野では、実践者がそれぞれ自分なりのスタイルを作り上げていくのである。後半の実践練習の時間では、哲学的知見を、ビデオで見た依頼者に対して当てはめる練習が行われた。たとえば、ハーテロー氏は、参加者に好きな哲学者を言ってもらい、「その哲学者だったらこの実例について何と言うだろうか」と問いかけていた。個人的な問題について、「その哲学者なら何と言うだろうか」と考える練習は、哲学コンサルティングを離れても、哲学的思考そのものにとって重要であるように思われた。ハーテロー氏は、コンサルテーションを行ううえで、哲学について網羅的な知識が必要だとは言わず、自分の好きな歴史上の哲学者を当てはめてみるこ

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